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新型コロナ WHOの方針に岸田政権はどう対応? / 多臓器で起きるミトコンドリア機能不全

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世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルス感染症について、
長期的な持続的管理への移行を求めました。

 

 

5月に暫定的な勧告が出されていましたが、
今月で失効となり、あらためて持続的管理を求めています。
WHOが各国に求めているのは、
死亡や重症例、遺伝子配列、ワクチンの有効性などのデータ提供、
ワクチンの提供及び、ワクチンへの公平なアクセスの確保、
研究の開始、支援、協力、
医療従事者や介護者を保護する患者に最適な臨床ケアの提供です。

日本政府は感染者数や患者数、死亡数の状況などを
リアルタイムで把握できないようにしていて、
現状のままでは、WHOの求めに応じることはできないでしょう。
岸田政権がどう対応するのか、それでも無視を決め込むのかが注目です。

感染拡大防止についてもこんな調子で、

https://www.mhlw.go.jp/content/001133038.pdf

これは厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策本部が
都道府県衛生主管部などに通知しているものですが、
マスク着用について

マスク着用推奨場面(医療機関や高齢者施設等の訪問時)でのマスク着用の徹底

となっていて、日本でほぼ唯一の感染症の数理モデルを提示できる西浦博先生は、
通勤電車などでの着用を求めたかったようですが、
その範囲が狭められてしまったようです。


今や、感染者が市中を歩き回っている状況で、
推定感染者数は第8波を超えました。
病床は埋まり、熱中症やほかの感染症患者が増えていることもあり、
救急車を呼んでもなかなか来てくれません。

ようやく来てくれたと思ったら何時間も搬送先が見つからず、

搬送先が見つかっても、はるか遠くの医療機関という状況です。


国民に感染拡大防止を訴えないものですから、
既に、ピークアウトしている地域があるとしても、
波が低くなる速度がゆっくり過ぎて、
状況が改善されるのはまだまだ先になりそうです。
岸田政権には、死なずに済む人を死なせ、
後遺症に苦しむ人を大勢生みだしているという自覚がないのでしょう。

Yahoo!ニュースのコメント楽は、
反ワクチンの巣窟なのですが、
普段は「自分は打っていないけどかからない」
というコメントだらけだったのが、
感染してリアルタイムで症状の苦しさを訴えている人が増えています。
おそらく、かつては周りがワクチン接種を済ませ、マスク着用者が多く、
その環境にフリーライドする形で、感染を免れていたものが、
今や、その頃の常識を岸田政権が壊しました。
肺が真っ白になるような肺炎が増えているのは
そういう状況が関係しているように思います。

 

 

ポール・ビニー(敏弐)「四季美人揃 夏」

 

 

さて、

https://www.science.org/doi/10.1126/scitranslmed.abq1533

こちらの論文では、このウイルス感染症が呼吸器だけではなく、
全身性疾患であると主張されています。
感染により、心臓を含む多臓器のミトコンドリア機能不全が起き、
内臓に長期的な障害を引き起こしている可能性が示唆されています。

これまでもお書きしてきたように、
このウイルスの厄介さは、その毒性の本質が細胞の老化であり、
血管の劣化であり、それが死に至るような短期的な症状だけでなく、
長期に亘る後遺症の原因になるという点でしょう。


循環器系、神経系、免疫系へのダメージが確認されている事実と、
この論文の主張は合致します。
感染回数が増えれば、リスクは増大し、
まずは感染リスクを下げる努力が求められ、
重症化リスクを下げ、後遺症リスクも下げるワクチン接種が求められます。

 

 

今、各国でEG.5.1が増えていて、日本も例外ではありません。
EG.5.1の実効再生産数はXBB.1.5の約1.2倍。
ただ、EG.5.1はXBB.1.9.2.5.1であり、
XBBに対する免疫を回避しないようです。

 


日本でもこの秋以降にXBB1.5対応ワクチンの接種が可能になる見込みですが、
接種しておくべきなのは間違いないかと思います。

 

 


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