3月にこのような記事をお書きし、
この時は、公表されているデータなどが適切であるとの前提で、
受けるべきではないとしていました。
そして、前回はそのデータに疑義が出ているとお書きしました。
この疑惑は、NewsPicksのスクープにより表に出てきたのですが、
その記事の一部が無料公開となりました。
そして、N-NOSEの株式会社HIROTSUバイオサイエンスによる反論のプレスリリース。
https://hbio.jp/news/wp-content/uploads/2023/09/pressrelease_20230919.pdf
そもそも、この疑惑は、
あえてがんだと診断されている患者10人でこの検査を実施したところ、
全例が低リスク、陰性と判定されたことから始まっているのでした。
同社は、
100人に1人だと思って、我々はベストなカットオフを設定しているわけで。そこにがん患者を10人混ぜて、できたほうが困る。それでは100人に1人が当てられなくなってしまう
と説明していたのですが、検査対象の集団次第で、
結果が変わるようながんの検査にどんな意味があるのでしょうか。
高リスク、陽性と判定され、あちらこちらで検査を受け、
全てで陰性と判定され、それでも不安は残り続けることになります。
そして、検査に合計数十万を費やすということもあり得るでしょう。
がんなのに、陰性だったから安心して、
気がついたら進行していたという人も出てくるでしょう。
こちらでもおなじみの木下喬弘先生のnoteですが、
お読みになれば、いかに同社の主張が酷いのかがよくわかります。
「どこだかわからないけれど、どこかにあるかもしれないがんを見つける」
そんな検査を受けてはいけない。
こんな占い以下の有害な検査を受けてはいけない。
二重の意味で関わってはいけない検査なのです。
吉田遠志「メンドシーノの夜明け」
さて、新型コロナ感染症の厚生労働省による罹患後症状(後遺症)の調査です。
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/001146453.pdf
オミクロン期(第6~7波)では、成人の13.2~17.0%、
小児の5.8~7.3%に後遺症が見られ、
子どもよりも大人のほうが後遺症が出やすいことがわかります。
ワクチン接種が後遺症のリスクを下げるのは既報の通りです。
XBB.1.5対応ワクチンの接種が開始しました。
これが最後の無料ワクチンになるかもしれません。
EG.5系統に対する効果はだいたいわかっていたのですが、
今後、日本でも蔓延が懸念されるBA.2.86に対しても、
効果が確認されました。
現状を無視し続けていることにつらくなったのか、
第9波について触れるメディアが増えてきました。
先日、内閣改造が行われましたが、その直前、
「一般的に言えば第9波が来ている」と当時の加藤厚労相が認めました。
離任する前でないと言えなかったのでしょう。
私たちは岸田政権やメディア「コロナ禍明け」などという言葉に踊らされず、
ワクチンで、中和抗体価をしっかり上げておきましょう。