この問題、上半身の脱衣が必要かの議論ですが、
生命・医療倫理学研究者の児玉聡京大大学院文学研究科教授の言葉どおり
着衣のままでは見逃す疾患があるとのことです。
健康診断に限らず、町医者で主に女性患者に着衣のまま
聴診器を当てているケースもありますが、
それでは正確に呼吸音や心音を聞き取ることはできないとされます。
着衣のまま聴診器を当てている医師は
患者に納得してクリニックを出てもらえればそれでよく、
聴診器はただのポーズ、ただの儀式。
正しい聴診、診断は二の次だということでしょう。
また、脊椎が捻じれて左右に曲がっている側弯症のうち、
思春期突発性側弯症は学級に1人ぐらいは診断される珍しくない疾患で、
女児は男児の5~8倍多く発症、
体の成長が止まるまで進行を続ける傾向があります。
進行が進んでいる状態であれば、着衣でもわかるようですが、
初期の段階では難しくなります。
早期発見が欠かせないこの疾患の見逃しは、
その子の生涯に計り知れない影響を与えることでしょう。
https://www.mext.go.jp/content/20240123-mxt_kenshoku-100000617_5.pdf
一部、文部科学省が「原則着衣」と通達したとの報道がありますが、
重要なのは
検査・診察時の服装については、正確な検査・診察に支障のない範囲で、原則、体操服や下着等の着衣、又はタオル等により身体を覆い、児童生徒等のプライバシーや心情に配慮する。
また、検査・診察の場面においては、正確な検査・診察のため、必要に応じて、医師が、体操服・下着やタオル等をめくって視触診したり、体操服・下着やタオル等の下から聴診器を入れたりする場合があることについて、児童生徒等や保護者に対して事前に説明を行う。
であり、「原則着衣」ではありません。
しっかりと
心臓の疾病及び異常の有無を確認する際に、下着等の上からでは心臓の音が聞こえづらいため
とも書かれています。
この原告の女性は学校健診で側弯症の見落としで不利益を被ったとして
損害賠償を求めていました。
こういうケースもあるため、その子の健康のために
脱衣が必要なのでしょう。
学校健診の意義については、虐待の発見、自傷の跡の発見、
妊娠の相談、発見につながったこともあり、
医療にアクセスできない子どもたちのためにも
必要だと断言できるでしょう。
一部で、猥褻な目的で医師が脱衣を求めているとの声があるようですが、
この声があまりにも大きくなりすぎると、
学校健診ができなくなり、多くの疾患が見逃されることになります。
「女性医師を」との意見もありますが、
そもそも女性の医師は少なく、さらに少ない女性小児科医、
もっと少なくなる学校健診をしてくれる女性小児科医なんて
どの程度いるのでしょうか。
好き好んで学校健診をやりたがる医師はあまりおらず、
有志か、頼み込まれた末の学校健診が現実なのです。
名取春仙「五世中村歌右衛門 淀君」
最後に神宮外苑の再開発問題。
蓮舫都知事選候補が首を突っ込んできて、
選挙の争点にすると明言しています。
馬鹿な話で、この問題については、
坂本龍一氏や村上春樹氏、サザンオールスターズも反対の意思を示していて、
私はこの件について、彼らが愚かだと断言できます。
福島に対して風評加害を続けているプロ活動家のロッシェル・カップも絡んでいて、
この女や日本共産党らのデマに乗せられたのでしょう。
そして、周回遅れで乗り込んできたのが蓮舫です。
「神宮外苑の森の木を切るな」と言いますが、外苑に森なんてありません。
「銀杏並木を守れ」と言いますが、そもそも切りません。
「東京都は環境破壊をするな」と言いますが、
再開発事業は明治神宮と伊藤忠商事によるものであり、都は無関係。
こちらに神宮外苑の再開発予定地の衛星写真もありますので、
ご覧ください。奴らが知らない人を騙そうとしていることがわかるはずです。
福島についてのデマ、豊洲市場のデマと同じ構図です。
なお、本件については、
原告が都に事業施行認可の効力停止を求めた申し立てた件で
既に最高裁判決が下され、棄却されています。
蓮舫が周回遅れだというのは、こういうことです。
もしも、内苑の植樹以来100年の類を見ない人工の森を切るというのであれば、
私も反対します。