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すイエんサー「メッチャじゃんけんに勝ちまくりた~い!」 ~勝率 7割2分?~

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今回はじゃんけんに勝つ方法の考察。
おそらく、この番組では二度目だとは思います。


まず、3人のすイエんサーガールズの前に現れたのは、
巨大サイコロでした。
今からこのサイコロを振るので、
その数を予想しろというのです。

最初のすイガールの予想は「6」。
実際の出目は「2」でした。
これを5回繰り返した結果がこちら。

予想 6 1 4 3 2
出目 2 6 6 3 6

的中が1回ですが…

続けて2人目。

予想 1 6 5 2 6
出目 2 6 2 6 6

今度は的中2回。

3人目。

予想 6 1 4 3 2
出目 6 6 4 6 6

彼女も2回の的中ですが…、
ここで重要なのは、予想が的中するかどうかではなく、
そんなことはどうでもよくて、
結局のところ、サイコロの出目も関係ないんです。
ここで番組が注目させたかったのは、
「予想」のところ。
ここを横に見ていきます。

6 1 4 3 2
1 6 5 2 6
6 1 4 3 2

予想の部分だけを抜き出しますと、
このようになっています。
この数字の並びに特徴がある訳なんですが、
それは…



同じ数字が続いていない

というものでした。
実際に6面体ダイスを振ると、
6分の1の確率で、同じ出目が続くことになります。
しかし、予想にそれは反映されづらいようです。
人間は、前の予想とは違うものを選びたがる性質があるようですね。

名古屋大学大学院の川合伸幸准教授によりますと、

連続することをつい避けてしまう「連続の回避」という性質が
人に備わっているのは、動物がある場所で餌を見つけたら、
次は同じ場所ではなく、
別の場所で探そうとする習性が影響しているのではないか?


とも言われているそうです。


じゃんけんでもそれは起こります。
直前に出したものを
再び出す確率は、他の2つよりも少ないといえます。

現在、じゃんけんを始める時に、

最初はグー

で始めたりしますと、
既にグーを出している訳ですから、
相手が次にグーを出す確率は比較的低いことになります。
残るはチョキとパー。
どちらを出せば良いでしょうか?

この組み合わせで絶対に負けないのは…

チョキ

これならば、相手がパーであれば勝ち、
チョキならばあいことなります。
よって、チョキがこれがベストだという結論が得られることとなります。

この結論に従い、
すイガールたちが一般の人と対戦した結果、

14勝8敗

勝率

6割3分

という成績。
平均値は5割ですので、
勝率を高めることには成功しましたが、
劇的とまではいえないようです。


次にすイガールたちが連れてこられたのが、
3人の外国人の前でした。
それぞれ、フランス人、セネガル人、ドイツ人です。

ここでじゃんけんという文化が
どの程度広まっているのかが疑問でしたので、
調べてみますと、このような画像がWikipediaにありました。

rock-paper-scissors

赤が存在が確認されていて、
ピンクは、少なくとも一部の人は知っている国。
黄色は存在が確認されなかった国です。
結構知られているようで、
じゃあ、英語だとじゃんけんはどう言うのかといいますと、

rock-paper-scissors(略してRSP)

というらしいです。

さて、番組に戻ります。
すイガールたちが3人の外国人とそれぞれ対戦し、
これまでの考察のとおり実行したところ、
全勝という結果になりました。
しかし、納得がいかない外国人たち。
それは、

最初はグー

に不服であるようです。
そんなものは知らないと言っています。
それは当然で、
これは往年の番組「8時だョ!全員集合」からの習慣に過ぎないからです。
この3ヶ国では、それは知られていなくても当然です。

最初はグー

を行わないのであれば、
どうすれば良いのでしょうか?
川合先生は先ほどの結果を表にしてみてはと提案しています。
すイガールたちと、
外国人たちは勝敗の結果表を
ホワイトボードに作成し始めました。

すイエんサー「メッチャじゃんけんに勝ちまくりた~い!」

それがこの表ですが、
この二つの表に違いが見られます。
縦横、言語の他の違いなんですが…

上にお書きした、

rock-paper-scissors

これ。
英語圏ではこのようにじゃんけんを呼んでいるようですが、
並びを見て下さい。
「岩・紙・鋏」と並んでいます。
つまり、「グー・パー・チョキ」です。
日本では、グー・チョキ・パーですが、
これは物心ついた時から、
私たちの心の中に染みついている並び順です。
これを利用出来ないでしょうか?
グーを出した次にはチョキが出やすく、
チョキの後にはパーが出やすくなっているのでしょうか?
確かめてみます。

今度は

最初はチョキ

で始めます。
それを前提に街の人と対戦、
チョキの次にはパーを出す確率が高いとすれば、
こちらはチョキを出せばよいことになります。
つまり、

最初はチョキ

で始めて、次もチョキを出すという訳です。
これを実践した結果は、

24勝9敗

勝率

7割2分

となりました。
かなりの勝率といえそうです。

川合先生は

多くの日本人にとって「最初はグー!」は
ごく当たり前ですよね?
一方、「最初はチョキ!」には慣れていないため、
「チョキ」を一度出してしまったという意識が相手に生まれ、
「連続の回避」により、次に同じ手の「チョキ」を
出しにくくなるという訳なのです。


と仰いました。


…と、ここで終わりなんですが、
次回は

目指せ!勝率8割!!究極のじゃんけん必勝法を見つけた~い!

だそうです。

予告では

最初はグー

で始めるもののようですね。



なかなか面白かったですね。
何が面白かったかといいますと、

所さんの目がテン! 「ジャンケンの科学」 ~ジャンケンで勝つために~
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11031630785.html

この記事との比較において、
相違点が見られることと、
考察が異なっていても、同じ結論に辿り着いていたりするのが、
なかなか楽しいです。
アプローチは違うのに双方で、

最初はチョキ

というアイディアも出ているんですよねえ。



ねてしてタペ




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