今夜は時間の都合で、
サイエンスZERO「ウナギはどこへ行った?」の続きは、
明晩にお書きすることとします。
今夜は22時ぐらいに帰ってこれたんですが、
テレビをつけたらコウテイペンギンと
ホッキョクグマの子育てを見ることが出来て、
その幸運に喜んでいましたら、
恐ろしい映像を見ることになりました。
番組は「フローズン・プラネット」で、
どうやら、BBCとの共同制作番組らしいです。
末尾しか見られませんでしたので、
最初から見たいですねえ。
明晩はこの続きがあるようですけれど、
再放送はあるでしょうか?
予備知識がない状態で、
この動画で何が起こっているのかを判断するのは難しいと思います。
あるいは特撮、CGの類だとか。
でも、これ、そういうものではないようです。
これは
ブライニクル(brinicle)
という自然現象。
番組では
死のつらら(icicle of death)
と表現されています。
冬の南極、凍った南極の海でも、
その氷の下はマイナス2℃に保たれています。
2500万年も続いてるこの安定した環境ですが、
この環境に住むウニやヒトデの命を脅かすのが、
このブライニクルです。
この冬の南極で、風が止み、海面が凍り始める時、
塩水は凍りにくいため、
海水のうち、真水に近い氷が出来ていきます。
そして、その時に凍らなかった塩分は、
高濃度の塩水となります。
これが氷の隙間から流れて海の中へと落ちていく訳ですが、
この高濃度の塩水は、
過剰に冷やされているため、
海中に落ちていくと、周囲の海水を凍らせていくことに。
この高濃度の海水が「つらら」のようなものを作り上げ、
その先からは引き続き、
冷やされている高濃度の塩水が流れ落ちています。
やがて海底に辿り着くと、
海底を這うように流れていき、
海底も凍らせていきます。
すると、動きの鈍いウニ、ヒトデはその氷に捕らえられてしまい、
氷結してしまうことになってしまうのでした。
調べてみますと、初出の映像ではないようですが、
自然界の凄さ、怖ろしさ、
不思議さを感じることが出来る映像だと思いました。
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フローズン・プラネット ~冬の南極海面下に生まれる氷の柱「死のつらら」~ -動画-
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