決断しましたね。
目出度いことだと思います。
彼が活躍出来る確率が最も高い選択だと思います。
山田正雄GMがこの交渉にクビを賭けると発言した時点では、
それはフェアではないなと思いましたが、
この結果は北海道日本ハムファイターズという球団が、
選手育成において統一した考えを持ち、
それを実践できるという自信があるからなのでしょう。
いい球団ですよね。
だからこそ、ダルビッシュが抜けても、
優勝できる訳です。
チーム編成を担うGMということでは、
阪神の中村GMなんかは何をしているやら、です。
一時の巨人さながら選手を掻き集め、
これで地力のあるチームが出来ると考えているのでしょうか?
大谷投手に話を戻しますと、
彼が直接メジャーを目指した場合、
まずはマイナー契約となります。
キャンプ~延長キャンプの後、
春~夏のルーキーリーグで転戦、
ここで認められると、教育リーグに。
その後は選手によってはウインターリーグに参加することになります。
ギャラもルーキーリーグなら月800ドル+30ドルほどのミールマネー、
しかも、リーグ期間中のみ支払われます。
ルーキーではなくなると、
ロークラス1Aに属することに。
ここで認められてもハイクラス1Aなので、
まだ2Aにもなれません。
上手くいっても、ここまでに2年間は必要ということになります。
その上の2A、3Aになるのはそれよりももっと後で、
彼は高卒ルーキーですから、
上々の結果を残していてなお、
4~5年後にメジャー昇格出来るかどうかはわかりません。
それにビザの問題もあります。
国外の選手に発給できるビザの数には限度がありますから、
戦力面で期待できない選手は
お払い箱となる可能性が高くなります。
なかなか怪我も出来ません。
通訳も期待できなさそうです。
韓国からはアマチュアから国内プロリーグを経ず、
メジャーを目指す選手が多いとされます。
しかし、彼らのうち実際にメジャーで活躍出来たのは
1割ほどに過ぎないとか。
そして、日本のプロ野球からメジャーを目指した場合、
7割の選手がそれを果たしているという事実などを、
日ハムは詳細に図表化し
大谷投手に示したそうです。
私はメジャーを目指すのを認めつつ、
日ハム入りを乞うのであれば、
海外FA権取得前に、
たとえば実働5年、4年でポスティングを約束するとか、
そういう交渉をするのかと思っていました。
交渉でどういう約束があったのかは不明ですが、
渡米した大谷投手に予想される苦難など、
それを詳細な資料を用意してプレゼンするあたり、
やはりいい球団だと思います。
アメリカでは育てるというよりも、
這い上がってこいというような世界ですし、
その点、新人育成を考える日本で、
しかも、それに定評のある日ハムならいいことだと思います。
まあ、もしもこれが巨人だったりすると、
いろいろと疑われるんでしょうけれど。
高橋由伸選手のこともありましたし。
あの時はなぜか巨人を逆指名して巨人入りしたいと宣言している彼が、
悲しみの涙を浮かべているという不思議な映像がありましたよね。
なぜ、意中とされていたヤクルトではなく、
巨人を選んだのか、涙の意味はとか、
ずいぶんと騒がれ、
近年も巨人のドラフトには疑念が多いですしね。
ともあれ、まずは目出度い限り。
実はほんの少しだけ、上でお書きしたような苦難が予想されるものの、
それを乗り越える大谷投手の姿を見たかった部分もあります。
しかし、これでよかったと思います。
次はこの日本のプロ野球の世界で活躍出来るかどうか。
鳴り物入りのドラフト1位が
必ず活躍出来るというものでもありません。
注目を浴びる分、プレッシャーも大きいと思います。
ぜひ、それを乗り越えて、
力を見せていただきたいですね。
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大谷翔平投手 日ハム入りを決心させた資料と渡米した場合に予想された彼の苦難とは?
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