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もっと音楽を! もっと楽曲を知る機会を! ~2012オリコン年間ランキングに思う~

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毎年、その年の印象に残った曲を一つのプレイリストにして、
まとめるようにしています。
今はほとんどiTunesからですが、
嵐のように配信されていないものについてはCDでの購入となります。
あとはそれが届けば2012年の曲についてのまとめは終了です。

この作業ではいくつかのリストを参考にしていて、
その中にはオリコンの年間ランキングもある訳ですが、
これが酷いんですよね。
本当はこういう結果に酷いなんていう表現を用いるべきではないんですが、
ここまで極端ですと、嘆かないわけにはいきません。

  1位 AKB48 「真夏のSounds good !」
  2位 AKB48 「GIVE ME FIVE!」
  3位 AKB48 「ギンガムチェック」
  4位 AKB48 「UZA」
  5位 AKB48 「永遠プレッシャー」
  6位 嵐 「ワイルド アット ハート」
  7位 嵐 「Face Down」
  8位 SKE48 「片想いFinally」
  9位 SKE48 「キスだって左利き」
10位 SKE48 「アイシテラブル!」


がベスト10です。
ここまでですと、2010年の

AKB48+嵐 = オリコン 2010 年間ヒットチャートベスト10
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-10743950961.html

の時に似ています。
(2011年は8位に「マル・マル・モリ・モリ!」がありました)

ただ、2012年は以下で、

11位 嵐 「Your Eyes」
12位 NMB48 「ナギイチ」
13位 NMB48 「ヴァージニティー」
14位 NMB48 「純情U-19」
15位 エイトレンジャー 「ER」
16位 Kis-My-Ft2 「WANNA BEEEE!!!/Shake It Up」
17位 NMB48 「北川謙二」
18位 Kis-My-Ft2 「We never give up!」
19位 関ジャニ∞ 「愛でした。」
20位 NEWS 「チャンカパーナ」


となると、AKB系とジャニーズファン以外、
シングルCDを買っていないのではないかと思えるようなことに。

21位 Kis-My-Ft2 「アイノビート」
22位 Hey!Say!JUMP 「SUPER DELICATE」
23位 Mr.Children
   「祈り ~涙の軌道/End of the day/pieces」
24位 EXILE 「ALL NIGHT LONG」
25位 Kis-My-Ft2 「SHE!HER!HER!」
26位 乃木坂46 「走れ!Bicycle」
27位 関ジャニ∞ 「あおっぱな」
28位 乃木坂46 「おいでシャンプー」
29位 乃木坂46 「ぐるぐるカーテン」
30位 EXILE TRIBE 「24karats TRIBE OF GOLD」


ここでようやくミスチルやEXILE系列が見られるようになります。

音楽業界の現状 ~CDが売れなくてもCDを出さなければならない理由~
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11272641119.html

でお書きしたように、
配信販売を含めても商業音楽は酷い有様です。
アルバムは売れているように見えても、
ベスト10のうち6枚がベスト盤です。

興行のため、物販のためのプロモーションとして
シングルCDが出されるという現状では、
新しい購入者の獲得は難しいと思います。
そのアーティストの名前でを買う人は買うだろうし、
それ以外の人の中から購入者が生まれることは稀でしょう。

私たちがそれまで知らなかったアーティストのCDを
買おうと考える時には、
何かしらでそのアーティスト、
楽曲に触れていなければなりません。
しかし、私たちにその充分な機会はあるのでしょうか?

音楽番組が死に体で、
それが新しい音楽を知る機会となることは少なく、
かといって、そんなにラジオを聞いている様子もありません。
そんなラジオ番組にしても、
あらゆるジャンルの曲を流してくれるものはゼロで、
知らない曲を知る機会とするには不充分です。

知らない曲、知らないアーティストの曲は

聞かない限り、CDを買うはずはない

んです。
ここに挙げた30曲にしても、
タイトルからメロディなどが思い浮かぶ曲がどれほどあるでしょうか?
だから、特定の人のみが買うことになります。

好きになりようがないんですよね。
結局、勝負は「売り方」になってしまいます。

レコード会社などは、
近年の惨状を危機として捉えていると思いますが、
その危機感を共有して、
業界全体で何かしら行動を起こしていかないと、
今年も新しい曲を知る機会がないままでは、
人々はさらに音楽に対する興味を失うことでしょう。

どこかが旗頭となって、
この際オリコンでもいいです。
たとえば、現在、レコード会社各社が設けている
YouTubeチャンネルにしても共同で設置すべきです。
そこにアクセスすれば、
これからどんな曲が発売されるのかわかるようにしていかないと。
だいたい、普通の人はレコード会社で曲を選んではいません。
知らない曲を知ることが出来る環境を作っていかないと、
今年は昨年以上の惨状になる可能性があります。
ここまでAKB系が売れていますけれど、
もしも、ここから彼女たちのCDが抜けたりしますと、
本当に音楽業界もどん底になってしまいます。


ねてしてタペ


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