SONGS「華原朋美～壮絶な人生 その光と影」 失恋、薬物、療養、決意、歌、希望… その2

http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11519670266.html

こちらからの続きです。


一番初めに入った時は、
ほんとに「出せ！ こら！」っていう…
言葉遣いさえも「出せこら」とか、
そういう感じで壁を叩いていましたね。
安定する注射みたいなのを打たれて、
全然力が入りませんみたいな

家族から精神科の隔離病棟に入れられた頃の事を
華原朋美さんご自身は語ります。

でも、最後のほうとかは病院に入ると
「私なんか悪いことしたんだな」っていう、
そこで初めて気がつくんですよね。

2年間入退院を繰り返し、
現在のご自身の状態と原因に対する自覚が
ようやく生まれたのでした。

そして、ようやく薬を断つことが出来ました。

退院後、彼女は規則正しい生活を送り、
リハビリに励みました。
退院から1年、彼女はお兄さんが運営する
高齢者向けの住宅に通い、
お年寄りとふれあうようになりました。

復帰の前によく来て、
おばあちゃんたちに勇気づけてもらっていました。
相当助けていただきました。
やっぱり、辛くなって泣いちゃう時もあって、
そうすると、おばあちゃんも
一緒になって泣いてくれたりとかして…
「あなたが悩んでいることは大した事ない」って。
「これから先長いんだから、いろんな生き方があるのよ」
そう言ってくれて。



薬物依存から抜け出した彼女は、

もう一度歌いたい

と思うようになります。

彼女が歌を歌いたいというのは、
僕らにとってすごい希望だったんです。
だって、薬ばっかり飲んで、
何のために生きているか分からないような
そんな状態が何年も続いていたわけですから、
彼女が歌を歌いたいっていう気持ちになったっていうのは、
みんなで喜びましたよね。

妹が「歌」という「希望」を見つけたこと、
それは家族全員にとっての喜びでもありました。

もう一度歌いたい。
今まで自分を支えてくれた人たち、
みんなにその姿を見せたい。

それが何よりの恩返しになる。
彼女はそう考えました。

スポーツジムに通い、
ボイストレーニングを再開します。



事務所を解雇されてから5年半、
ついに復活の時が訪れました。



昨年12月のFNS歌謡祭がその舞台となります。




「I'm proud」。
あの曲と出会った時、私は21歳でした。
当時、素敵なラブソングをいただいたと思い、
歌っていました。
あれから17年、あの曲と人生が今、
とても響き合うと感じています。


2013年2月22日。
7年ぶりのレコーディング。
曲はミュージカル「レ・ミゼラブル」の劇中歌、

夢破れて -I DREAMED A DREAM-

昨年、映画が大ヒットし、

また、スーザン・ボイルがオーディションの際に
歌った歌が世界中で話題にもなりました。



娘を養うために、娼婦に身をやつしたファンティーヌが
人生に絶望して歌うのがこの曲です。

この曲を歌うことが決まった時、
彼女はどう思ったのでしょうか？

最初は興奮です。
こんなすごい歌を歌わせていただけるんたですか、みたいな。
でも、歌っていけばいくほど絶望を感じます。
絶望を感じないと、この歌は歌えない歌なんです。
絶望があるからこそ、メッセージがあるんですよ。
そんないいことばかりじゃないってことです。
生きていくと。





復帰して4ヶ月、
私はけっして強くなった訳ではありません。
誘惑に負けそうになる弱い自分もまだいます。
でも、あの絶望をもう味わいたくはありません。
今、歌える喜びを噛みしめながら
歌います。

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忠道通信
SONGSを観て。
http://silverwood0604.blog90.fc2.com/blog-entry-1004.html

お兄さんのブログも併せてご覧下さい。


母さんが泣いて電話してきたよ。
ありがとうありがとうってね。
家族。大切にしようね。
http://twitter.com/tadamichi_shimo/status/325619491046309888


放送直後の彼のTweetです。