昨夜の続きです。
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11144426053.html
源為義は小日向文世さん。
久しぶりに彼のこういうお芝居を見たような気がしますね。
うらぶれ、妬みと嫉みが感じられる演技です。
今こそ、源氏の力を取り戻す時じゃ
為義はそんな事をいっていました。
源義忠殺しとして義忠の叔父・義綱を捕縛し、
その功が認められて14歳で左衛門少尉に任じられた為義。
平忠盛と為義が院の警護で、その力が期待されることとなります。
しかし、その武力があてにされていた一方で、
官職には恵まれませんでした。
忠盛が大国の受領(その地方の行政執行責任者)を歴任したのに対し、
為義は検非違使(警察+検察+裁判官)止まりで、
両者には雲泥の差がありました。
その原因を考えます。
一つには、源氏が摂関家に近い存在であった事が挙げられるでしょうか。
白河上皇より始まった院政は、
摂関家の力が弱まっていることで成り立っている訳で、
元々、源義家などはその働きもさることながら、
摂関家の力があったればこそ、高い官位を得られていました。
白河院などはそのあたりから源氏を重く用いなかったのかもしれません。
また、忠盛の父・正盛が源義親を討ち、
そして所領を寄進してみたり、経済的にも白河院を
バックアップしていたりしたこと。
そして最後、これが最も大きな理由だと考えられるんですが、
源為義自身の行いに問題があった点です。
源氏一族の郎党が殺されるという事件がありましたが、
為義はその犯人を匿っていて、
また、同じ検非違使が捕らえた盗犯の押収物を、
盗んで逃走した犯人を匿い、
検非違使庁から身柄を差し出すように命令されても従いませんでした。
この類の事件がいくつかあり、
ついには暴行犯を捕らえるために遣わされた先で、
あろうことかその暴行犯を匿ってしまいます。
これには鳥羽上皇も彼を勘当(主従関係を解くこと)してしまいます。
(すぐに復職する? 確認出来ませんでした)
それにしても、なぜこれだけ罪人を匿ってばかりいるのでしょうか?
仮にも源氏の棟梁なのに、
何か裏でもあるのでしょうか?
よくわかりませんね。
このあたりから先は、
大河ドラマでも重要な部分になりそうですので
詳しくは控えますけれど、
鳥羽院から信を置かれず、
復権を目指して採った方策がいけませんでした。
結果的に過ぎないのかもしれませんが、
それが彼に非業の最期をもたらす事になってしまいます。
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