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泉北高速鉄道売却先問題について考える -ローンスターと南海電鉄-

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いきなり関係ないんですけれど、
この広告がとても気に入りました。



大阪駅前第4ビル前を通ったんですが、
近畿日本ツーリストの店舗にこんなものが貼られていました。

関西の方はニュースでも扱われますので、
ご存じだと思うんですが、
ジャンボ宝くじの発売時期には、
ここに特設売り場が設けられます。
なんでも、1等が出たということで、
今回も大盛況でした。
それだけ販売枚数も多いというのは、
並んでいる人にとっては百も承知だとは思うんですが。

その後、住吉に用があったので、
地下鉄御堂筋線に乗ったんですが、
その時、路線図を見ていて思い出したのが、
泉北高速鉄道の件です。



2008年に大阪外環状鉄道とともに、
大阪府は民営化を決定しました。
泉北高速鉄道の場合は、最終的に売却先として
ローンスターと南海電鉄が残り、
結局、入札の結果781億400万円で
ローンスターに売却されることが決まった、
というのが決定事項です。

ローンスターというのは、アメリカの投資ファンド。
そこで周辺住民や各議会から異論が出てくる訳です。

報道を見ていますと、

ローンスターは乗り継ぎ運賃を10円値下げ

それに対し、

南海は乗り継ぎ運賃を80円値下げ

と言っているのに、というもの。
沿線住民の利益を考えれば、
南海に売却すべきだという論ですね。

私の考えは違うんです。
結論は同じです。
南海電鉄に売却すべきだと考えています。
ローンスターに売却することについての問題は、
この1点に尽きると思っています。

ローンスターには永続的な経営は期待できない

というものです。
ローンスターは米の企業であり、
しかも、投資ファンドです。
何よりも利益を優先する企業で、
経営が上手くいかないという事態になると、
手を引いてしまう可能性も充分あります。
転売の制限は5年間、
つまり、それを過ぎれば、ローンスターは
どこに売り飛ばそうが自由なのです。

西武HD・米サーベラス・グループ問題
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11498855322.html

西武電鉄がサーベラスのものになるかもしれないと聞いて、
3月にお書きした記事ですけれど、
世の中には、利益の追求を最優先にすべきではない分野があります。
住民の足となる鉄道はその一つでしょう。
この時は赤字路線の秩父線が廃止対象だと報じられています。

秩父線、廃止対象に 地元に戸惑いと反発
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130320/biz13032006460014-n1.htm

この西武とサーベラスの問題では、
夏以降、話が聞こえてこないので
どうなっているのかは知りませんけれど、
そうならないことを願いたいです。

松井大阪府知事は、その売却額(の差)で、
大阪モノレールの南への延伸などを行いたいと言っています。
大阪府は、大阪市から伸びる路線はあるんですが、
それをつなぐ路線が貧弱でもあります。
私の地域で言えば、東西の移動には便利でも、
南北への移動には大回りをしないといけません。
大阪モノレールが出来てからは北へは行けるようになりましたが、
南になると、クルマがあったほうが便利という状態です。
だから、大阪モノレールの延伸は魅力的だと思います。
しかし、それと地元住民の足の命運を
他国の投資ファンドに握らせることについては
話が別です。

そもそも、橋下大阪市長が府知事時代に売却を決定したもので、
以後、維新の会主導で話が進んできました。
それが現在、維新の会の府議会議員、
あるいは堺市、和泉市議会議員の中からも異論が出てきています。

府議会では、週明けの16日に株式売却に関する採決が行われます。
維新の会に造反者が出るのでしょうか。
維新の会以外の全会派全員が反対票を投じ、
且つ、維新の会から3名の造反で、
株式売却は否決されるという勘定のようです。

何でもかんでも入札で決めればいい
というものではないと思います。
仮に入札によって決定するというのであれば、
その資格についてよくよく考えるべきでしょう。
利益のみを求める団体には、
その資格はないものと考えます。






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