今夜も何かの意味のある記事はお書きできません。
明晩には何かお書きできると思います。
さて、こういう記事タイトルですけれど、
メッセージソングは存在してもいいですし、
するべきだと思います。
メッセージソングにも好きな曲はたくさんあります。
ただ、そんな曲ばかりではな、と思うわけです。
亡くなられたやしきたかじんさんのネタで、
若い頃、作詞家志望だった秋元康さんの詞をご覧になり、
お前な、歌詞っていうもんは起承転結、
わかるか? 起承転結っちゅうもんがあるねん
と仰っり、突っ返したと。
そして、しばらくしてベスト10に
何曲もランクインするような作詞家になっていた…、
という話があります。
秋元さんが仰るには、話がずいぶん違うようですが、
それから後で、そんな曲が流行りよってん
とたかじんさん。
最初の2~4行ぐらいで、事の起こり、
また、どういう場面かを描いて、
聞く人に、その物語の映像を作り出させたりするんですね。
ただ、そういう歌詞が減ってきて、
アーティストの思いだとか、
メッセージだとか、
激励だとか、説教だとか、
感謝だとかが増えてきました。
そんな曲ばかりだと疲れるんですよね。
たとえ、それが励ましの意図を持って書かれていたとしても、
そんなのばかりだと、
やがてうっとうしくなってしまいます。
端的にお書きすると、
音楽が楽しくない
んですよね。
音楽業界が市場として酷い状態であることと、
こういう私の感情とは関係がないでしょうか?
RIKI 「LOVEマシーン~RIKIバージョン~
楽しいといっても、
こういう分かり易い楽しさだけではありません。
高橋真梨子 「ジョニーへの伝言」
たとえば、この曲も、
その歌の世界の中に浸れるという意味で、
楽しい曲といえるでしょう。
スマイレージ 「同じ時給で働く美人ママ」
アルバイト先の店長に憧れていたら、
同級生の母親もバイトで働きだして、
店長と仲良くやってるってどういう事、
みたいな他愛のない歌詞ですが、
世の中、こういう人生に影響を与えない曲も必要なんですよね。
音楽の世界が狭量になっているように思うんです。
何かのメッセージがないといけない、
メッセージは直接的に訴える言葉でないといけない、
そんな制限があるように感じます。
昔の歌謡曲を見直すべきではないでしょうか。
カバーアルバムがたくさん発売されるようになりましたけれど、
今の曲で、後にカバーしたくなるような曲、
どれほどあるでしょうか?
昔の曲に、今にはない輝きがあるなら、
それを取り入れるべきだと思うんですが。
昔の曲にもメッセージ性の強い曲はたくさんありました。
そして、そうではない曲も。
また、一見、ただの楽しい曲でも、
メッセージ性が含まれていたりするものです。
上のRIKIさんのものだって、
メッセージ性は含まれています。
GOLDEN BOMBER「女々しくて」
「楽しさ」の中にはダンスなどの
全てのパフォーマンスを含めてもいいと思います。
歌詞は嘆き歌ですけれど、
嘆きの歌詞で、こういう馬鹿馬鹿しいことを
本気でやっていることが嬉しいです。
この曲の場合、もう「楽しい」だけでいいと思うんです。
この曲が評価されたことで、
音楽業界、何かが変わるかと思いましたら、
何も変わらないんですね。
説教と感謝、誰かの人生に影響を与えてやろうとばかりの
メッセージソングばかり。
そうでない曲もあるんですけれど、
全然、聞こえてきません。
だから、音楽業界全体が楽しくありません。
私がアイドルに走った要因の一つが、
音楽の楽しさでした。
他で失われた楽しさがあったので。
アイドルにも説教系は多いものの、
まだ、ダンス他で楽しさを感じることが出来ます。
CDが売れていないんだから、
配信サービスを含めてもダメなんですから、
何かを変えていきましょうよ。
楽曲で、今までにない新しい試みがあるなら、
それでもいいです。
それがないなら、音楽が楽しかった頃の曲に、
学ぶべきことがあるのではないでしょうか。
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メッセージソングは要らない!
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