あれが「謝罪会見」だというのなら、
大失敗ですよね。ダメダメです。
見た人の意識には、反論ばかり述べていた
彼の姿しか残らないでしょう。
聴覚障害については、以前、私も私自身の知識を新たにすべく、
あるいは、世の中の誤解を改めるべく、
より正しい知識を記事にしようかと考えていましたが、
実際は難しくて断念してしまっています。
聴覚障害とはいうものの、その原因、
障害の程度、また当人が感じている症状は様々で、
聞こえている、聞こえていないという次元なら簡単ですけれど、
それ以外の部分について、
客観的に評価するのは難しいと思いました。
佐村河内氏が聴力検査の結果を示し、
その結果、障害者手帳でいうところの
6級にも当たらないということがわかりました。
しかし、彼は会見では手話通訳士を伴い、
彼を介することで、記者との質疑応答を行っていました。
おそらく、決定的な部分では、
彼のみぞ知る部分となりましょう。
「耳鳴りがする」「音が歪む」と言われれば、
それを否定するだけの材料を提示するのは困難であろうかと思います。
そういえば、サングラスも杖も、
耳の障害のためという理由でしたね。
強い光を感じると耳鳴りがすると。
また、杖は平衡感覚を失った時に、
どちらかの脚に体重を掛けていると安心出来るので、
杖を使用しているというような話でした。
しかし、この会見では最大級のカメラからの閃光を
一身に浴びていましたが、
問題は出ていなかったのでしょうか？
まず前提として、彼は大きな嘘をついています。
彼自身が認めているように、
彼の作曲としていたものが
ゴーストライターを用いての作品だったという点については
謝罪しています。
しかし、彼は「佐村河内守作曲」となっている楽曲について、
著作権を主張するつもりのようです。
新垣氏はそれを主張するつもりはないと言っていますが、
あの謎の"指示書"は作曲でも何でもないんですよね。
あれを渡されたところで、
何かの音楽になるものではないでしょう。
それを、自身の作品だというのは問題があります。
音楽には楽譜という自作の音楽を
他人に伝えるためのフォーマットがあり、
30段とかではなくとも、
主旋律ぐらいの譜面はあってしかるべきなのに、
それもない。その能力もないのでしょう。
譜面が書けない、読めない作曲家は珍しくありませんが、
その場合、楽器の音を録音するなどして
譜面に起こしてもらっていて、
それすらもしていた形跡は見られません。
その程度のものなのに、
まだまだ、彼は著作権料についての「欲」は捨てていませんね。
それは、嘘ではなく、彼自身、
心の底からそう信じているのかもしれません。
新垣氏を名誉毀損で訴えるという話がありました。
新垣氏に支払った金銭の多寡の問題、
また、新垣氏がやめようと提案し続けていたこと、
18年前から聴力障害を感じたことはなかったということについて、
それが嘘だという理由で訴えたいと。
本当に訴えるでしょうか？
それとも、新垣氏に対する脅しでしょうか？
来週には、弁護士と会うということですが。
通常の名誉毀損事件とは違い、
この件では、それが事実であったかどうかが
最大の争点になろうかと思いますが、
どうなることでしょうか。
金銭的にも新垣氏は嘘をついていることになりますが、
そう主張している割には、
金銭的な数字について彼は言及しませんでした。
どうせ、把握もしていないんでしょうけれど。
あるいは、設定していないのでしょう。
結果はわかりませんが、
世の中は新垣氏の味方をしそうですね。
訴える訴えないは別にして、
いちばん気に入らないのが「みっくん」の話ですね。
以前にもお書きしましたが、
この少女のお父様が仰るところの
「絶対服従を前提に徐々に従いがたい要求」について、
彼はそのような要求をしたことはないとしていました。
つまり、彼はこの少女のお父様の言葉を
「嘘」だと言っている訳です。
お母様を大地震で亡くされた
ピアノを勉強している少女についてもそうです。
謝罪はしているものの、
自分が犯した罪の深さを自覚していない発言に怒りを覚えました。
そういえば、こんな話もありましたね。
「みっくん」は義手をされていますが、
ステージ上に上がる時に、
それを外すように勧めたという話。
観衆の前で義手をつけさせようとしたんでしょう。
誰の考えかはぼやけていましたが、
なぜ、そのようにすべきだと考えたかについては
サプライズで、義手のバイオリニストが登場したら、
みんなが感動してくれると思いました
と答え、
彼女の障害を使って感動させようとしたのかと訊かれると、
感動すると思いませんか？
と。
これがこの事件の全てですね。
彼の人間性の本質です。
彼の曲が評価を受ける段階で用意されていたストーリー、
「聴力を失った作曲家」と同じ理窟です。
↧
佐村河内守氏の本質 ～義手のバイオリニストが登場したら、感動すると思いませんか？～
↧