開幕前に、今回も「オリンピックおじさん」が
現地へと向かわれたという報道に、
さすがに今回はご高齢なので、
大丈夫かと心配していましたら、
日本人選手の競技のどこかで必ずお姿を拝見していた"おじさん"が、
今回はなかなか見つかりません。
体調を崩されたのかと気にしていましたら、
日本に戻られていたようです。
11日、全国高校野球の甲子園で戦っている富山工業高校が
"おじさん"の母校だそうで、その応援で
アルプススタンドを例の姿で
縦横無尽に駈けておられたそうです。
甲子園に金色シルクハット 「五輪おじさん」初出場の母校応援
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/120811/bbl12081119190015-n1.htm
大相撲の本場所でもお見かけする彼でしたので、
9月の秋場所を見ておかなくてはと思っていましたので、
安心しました。
「オリンピックおじさん」こと、山田直稔さんは御年86歳。
ワイヤーロープで知られる浪速商事などの浪速商事グループの
代表取締役会長です。
1964年の東京大会で初めて観戦し、
以後、夏では北京大会まで継続、引退を表明されたものの、
撤回され、今回はロンドンにも行かれました。
調べてみて初めて知ったんですが、
ボイコットで日本人選手のいないモスクワ大会にも行かれているんですね。
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オリンピックで様々な感動をくれた各競技、
各選手ではありますが、
もちろん、彼らはオリンピックだけで戦っている訳ではありません。
しかし、残念ながらオリンピックの時だけが、
私たちの目に触れる機会となる競技がたくさんあります。
そういう普段見られない競技を見られるのも、
オリンピックの楽しみでもあります。
フェンシングは、前回北京大会の時の太田選手の試合で、
ようやくおぼろげながらルールを理解し、
それ以来の観戦でしたけれど、
面白い競技ですよね。
ただ、肉眼ではわからない部分があって、
どうしてもビデオに頼らないといけないのが難点でしょうか。
次の機会にはフルーレ以外もしっかりと見てみたいです。
事前に見ようと思っていて、
結局、見逃してしまったのがエアピストルでした。
なんでも、エアピストルでは、
心臓の動きが邪魔になるようで、
鼓動が指に伝わり、狙いを狂わせるんだそうです。
だから、心拍と心拍の間にトリガーを引くんだそうです。
そのために、高地トレーニングをしたりも。
昨夜は「気迫」だなんだとお書きしましたが、
この競技では絶対に気持ちの高ぶりは禁物ですよね。
ほとんどのスポーツでは、
精神的高揚がプラスになりますが、
ゴルフなどと同様、それを抑える能力が必要になる訳です。
次の機会には射撃系の競技も見てみたいですね。
鼓動が結果に影響を与えるといえば、
アーチェリーも同様で、
他の競技とは違う意味での精神力が必要になると思います。
そんなアーチェリーですが、
今夜、明石家さんまさんと櫻井翔さんの番組で、
女子団体銅メダルの"アーチェリー三人娘"も出ておられて、
その一人、早川漣選手がロンドンでのインタビューで、
顎の骨を削りたいと仰っていたことについて話されていました。
それは笑いのためのボケだったんですけれど、
仮に本心だったとしても、
削れない
理由があるそうなんです。
アーチェリーでは、顎まで引き手を引きますが、
その手の当り具合を記憶していて、
それが狙いに関わってくるために顎の整形は出来ないんだそうです。
各競技、聞いてみないとわからない話、
多いですよね。
アメトーークのような番組で、
各競技の「あるある」話を聞けたりしないものでしょうか?
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スポーツの楽しみの一つの中に「言葉」があると思います。
それがその世界の頂点で戦っている選手たちの言葉であれば尚更です。
そんな言葉の中からいくつかご紹介します。
私が一番感動したのがこれでしたね。
競泳は27人でひとつのチーム。27人のリレーはまだ終わっていないです背泳ぎ200mで銀メダルを獲得したあとの入江陵介選手の言葉です。
まだ団体の日程は先なんですが、
個人競技でも団結力を発揮しようとしている言葉に感動しました。
関係ないんですけれど、私の身近な人が、
「27人でリレーか。時間かかるんやろな」と言っていたのを、
私は一生忘れないでしょう。
そして、400mメドレーリレーで銀メダル。
入江陵介選手
前も言ったように、27人が一つのリレーをしていると思っていた。4年前は銅メダルで、銀メダルを取りたいと思っていたので、達成できてうれしい松田丈志選手
康介さんには言ってなかったですけど、3人で、康介さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかないと言っていた藤井拓郎選手
いい流れでつなげていけて、北島さんには落ち着いていけと言われていた。本当に自分のレースができてよかった北島康介選手
個人で果たせなかったが、チームでメダルをかけさせてもらった。何も言うことない北島選手の100m平泳ぎは59秒79(5位)でした。
そして彼の持つは、58秒90(アジア記録・日本記録世界歴代5位)。
しかし、このメドレーリレーの彼のタイムは
58秒64なんですよね。
スタートしやすいリレーとはいえ、
個人の時よりも1秒あまり速く、
そして、自己ベストさえも超えるタイムで泳いだんですよね。
今まで彼が引っ張って来た水泳界でしたが、
後ろを見れば頼もしい後輩たちがいたという訳ですね。
バレーボール女子・真鍋政義監督
背の低い日本が団結して勝った。10の力は20にも30にもなる。それを証明できた全チームの中で最も平均身長の低かったのが日本代表でした。
伊調馨選手(レスリング女子63kg級で3連覇)
3連覇というより年取ったかなという感じ吉田沙保里選手(レスリング女子55kg級3連覇)
またいつか負けることがあったらまた勉強して、その繰り返しで人は賢くなるそして、
どん底まで落ちた。自分が得意とするタックルがなかなか練習でもうまくいかず、格下のパートナーにもペースをつかまれるなど、毎日悩んでいたと、この言葉にはまた驚かされました。
北京の前に敗れ、ロンドンの前にも敗れました。
私のような者から見ると、
勝率にして100%から99%程度になったとしても、
彼女の金メダルは揺るがないと思っていたんですが、
無敵と呼ばれる者には、
その本人にしかわからない高さの苦しみがあるのでしょう。
萩野公介選手(水泳400m個人メドレー銅メダル)
すごく楽しかった。フェルプス、ロクテ両選手と戦えて本当に幸せ。僕も将来ああいう選手になれるようにがんばりたい。日本記録に及ばす悔しいが、自己ベストを更新することができてうれしい。すごい夏休みだった彼は17歳の高校生です。
福原愛選手(卓球女子団体銀メダル)
集中力の戦いだと思って1球ずつ頑張った。北京五輪とは正反対の景色を見ることができた。ここまで長かった。被災地の子供たちとも約束を守ることができて本当にうれしい村田諒太選手(ボクシング男子ミドル級金メダル)
日本人にできないと言われていたが、僕にできないとは聞いたことがなかったので、自分はできると信じていた女子サッカーアメリカ・ピア・スンダーゲ監督
(スウェーデン出身・三連覇で金メダル)
余りに大きすぎる。英語で言葉にするのは難しいが、スウェーデン語ではさらに難しいエリック・バロンド選手(男子20km競歩銀メダル)
この銀メダルがグアテマラの子供たちに勇気を与え、彼らが銃やナイフを置き、その代りにトレーニング・シューズを手に取ってくれればいい。そうなったら自分は世界一の幸せ者だマイケル・フェルプス選手
(アメリカ・バタフライ100mなど金4つ銀2つ)
水泳でやりたいことは全部やったウサイン・ボルト選手(100mなど金メダル3つ)
新聞やテレビで世界中の人に「俺は生きる伝説になった」と伝えてほしい。そうしないと、もうインタビューは受けないよ。俺のTwitterをフォローしてくれるように、みんなに伝えてくれhttps://twitter.com/usainboltということで、私もフォローしています。